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本詳細

カッタカタの唄

2011/11/09発売

カッタカタの唄

茂木真弘

目次:
第一章 製糸女工の唄
第二章 童謡と民謡
第三章 新民謡「須坂小唄」
第四章 夢のあとさき
内容紹介:

「検番さん、それでどんな唄を作るんだね」
 何年も糸繰りの仕事を続けている姉さん女工が尋ねた。
「いや、詳しい話は聞いてないんだが、何でも小学校の音楽の先生に頼むとか言っていたようだぜ」
「そしたら唱歌のような唄だろうかね」
 別の女工が手拭いを首に掛けながら呟いた。
「えーっ。唱歌で糸繰りやるのかい」
 やや投げやりに放ったその声がきっかけとなり、女工たちの話に勢いが付いてきた。
「わたしらがどんな唄を歌おうと、かまわないでもらいたいもんだね」
「ほんと、ちゃんと糸取ってるんだもの」
 女工たちに言い寄られ、検番は困った表情でこう切り返した。
「品のいい唄を作るんだと。みんなおかしげな文句で歌ってるからだで」
「そりゃ、たまにはおかしげな文句も歌いたくなるわよ。毎日毎日糸取ってるんだから」
「いつも同じ歌じゃ飽きるしね」
「でも、新工には似合わないんじゃないのかい。卑猥なのもあるからね」
「それも修行ってもんさね」
「ハハハ」
「検番さん。工場長に話してもらえないかねえ。わたしらだって毎日の仕事を精いっぱいやってるんだ。中には品の悪い唄があるかもしれないが、女工たちはそれで気を紛らし、単調な仕事もこなしているんですよ。工場の唄を作るのはいいけれど、みんなが好んで歌えるようなものにしてほしいって」
「ああ」
 検番は短く返事をした。……(「製糸女工の唄」より抜粋)

種別:伝記

ISBN:978-4-905147-06-0

版型:PC・スマートフォン(XMDF)

価格(税込):\500

販売サイト:
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