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 NHK「郷毒事件の記録 後生に」





 下野新聞(2014年6月27日朝刊)


 足尾鉱毒事件「幻の記録映画」完成
 7月に宇都宮で上映会

 足尾鉱毒事件を後世に伝えたいと、1970年代の足尾町や田中正造関係者などを取材した幻のドキュメンタリー映画「鉱毒悲歌」が35年ぶりに完成し7月26日、宇都宮市内で上映される。当時制作に関わった前参院議員谷博之さん(70)が委員長を務める「蘇る『鉱毒悲歌』製作委員会」が企画した。

 映画は74年、足尾銅山古河精錬所がまだ操業中だった足尾町、鉱毒事件で廃村になった旧谷中村の廃虚が残る渡良瀬遊水地のヨシ原から撮影に入った。北海道佐呂間町に入植した旧谷中村民にも取材。正造を最後まで支えた秘書島田宗三さん(故人)の貴重なインタビューや正造の遺品も収録した。

 当時国会議員秘書だった谷さんは、宇都宮市職員だった作家立松和平さん(故人)らと「谷中村強制破壊を考える会」を結成。これを母体に製作委員会を立ち上げた。5年間撮影し83年にフィルムを仮編集したが、費用がかさみ頓挫した。

 県庁で会見した谷さんは「映画を何としても世に出したいと関係者の熱意で完成できた。多くの若者に見てもらいたい」と話した。